Skip to main content.

2018年 01月 16日 火曜日

古くからの地域には、不思議な魅力があるものだ。1月は新年会が続く。神戸ベイシェラトンホテルへも、連夜。それが、4日間も続いた。特に、13日の土曜日は3会場で開かれたが… その中に、本山連合の集まりがあった。

私は、神戸ベイシェラトンホテルから木曽路に駆け付けて、各テーブルを廻ってご挨拶したのだけれど、廻り切れなかった。北畑の方から「安井さん、北畑のテーブルには来てくれませんでしたね。でも、明日9時から餅つきだから、来てください」と仰る。私は、その優しさが嬉しかった。

かくて、14日朝10時半。行くと多くの人々が既においでていて、宮総代の宗田さんが、つきたての餅を持って来て下さった。美味しかった。

写真
区長の副田さんが全体に目を配っておられたが、その副田さんの説明が、良く分かる。大俵餅つきとは、つきたての餅を平らに伸ばし、長方形にして両端から1/4づつ折って、更に真ん中にへと折り合わせ、独特な形に整えて神前に供え、豊穣感謝と家族繁栄を祈る。これは北畑区での古の伝統行事・儀式で、北畑の人々は皆さん熟練されている。

そんな「大俵餅つき」は長らく続いているが、天王講と青年会の協力で、新しい取り組みとして子供たちも参加できるようにしたのが、もう7年も続いている。

写真
会館の中では中西てるおさんが、俵すだれの作り方を子供達に教える。中西さんが藁を農家から仕入れ、自分で蓑を取って、芯を出し、用意される。まさに、伝統を伝えておられるのだ。学校や家庭で出来ない教育が、ここでは地域(旧村)が担っているわけで、実に素晴らしいと思う。

こうした取り組みのお陰もあってか、広場は子供達とボランティアの方々で一杯だった。

写真
行事の目的は、地域の魅力を再発見し、子供も親も、お互いに挨拶の出来る地域をつくることとされている。確かに、地域の人々が一致団結して、それぞれの役をこなしておられる。私は、北畑に住む子供達は幸せだと思った。これも、豊かさの一つに違いない。傍らには、樹齢800年の欅が横たわっていたが、様子を眺め、きっと安心しているだろうと、そう思えたのだった。

写真