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2017年 09月 12日 火曜日

神戸市民が、大切なクリーンエネルギーを求める、世界の先端を走る市民となるようにと、応援の気持ちを込めて質問をしたのは… 9月7日にいよいよ始まった、決算特別委員会でのこと。

環境局の審査にあてられた時間は、65分。前半を山下てんせい議員が行い、私は後半の20分。私は、水素問題について審査した。

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昨年ドイツを視察して、私は水素に興味を持った。国も、平成26年の「エネルギー基本計画」で水素社会の実現を掲げており、昨年3月に改訂された「水素・燃料電池戦略ロードマップ」では、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年(平成32年)までに、燃料電池自動車(FCV)の目標普及台数を4万台程度、水素ステーションの目標整備個所数を160箇所と、具体的な数値目標が掲げられ、産学官の協力による積極的な取り組みが求められている。

これに対して、神戸市も川崎重工業と組んで全国に先駆け、水素エネルギーの都市として名乗りをあげているのは、ご承知の通りだ。

ハンブルグで、私は彼地の水素への取り組みに驚いた。そこでは、風力発電で得られた電力を用いて水を電気分解し、それから取り出された水素を貯蔵し、活用して発電するという取り組みを推進していた。また、ハンブルグ空港と市内を結ぶ路線で燃料電池バスを運行するなど、世界的に見ても、水素の活用面において先進都市であると認識した。

そこで私は、「日本とドイツでの水素社会の実現に向けて、水素分野において先進的な取り組みを進めるハンブルク市と、世界に先駆けた水素の実証実験を行う神戸市が相互に連携することが、国際的にも意義深いと考えるが、どうか」と質した。

これに対し局長は、12月にハンブルク市の水素関係の幹部を招待しており、市とシンポジウムを開くが、その際、神戸市の水素に興味を持つ中小企業にも参加してもらうと答えた。また、局長は「神戸市民が水素エネルギーに親しい市民となって、ハンブルク市民と力を合わて行けるように…」と答弁し、我が意を得た。

市議として、長らく環境問題に取り組んできた私だが、今や、気候変動を見てももはや、水素エネルギーへの取り組みは、「待ったなし」なのである。
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