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2017年 08月 17日 木曜日

それは本当に、掛け値なしで日本一の盆踊り大会だった。神戸開港150年を記念して… 一般財団法人 住吉学園が開催された、港まつりinすみよし。住吉公園グランドで、食べて歌って踊っての、8月12日と13日の二日間に渡る大規模な盆踊り大会だ。

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「食べて」は、住吉の商店がテントを張り、焼ソバ・ラーメン・バサ天・やき鳥等・地元有名B級グルメに、これはAB級か、神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズのバーベキュー丼。
「歌って」…これが、凄い。細川たかし・中村美律子・市川由紀乃・丘みどり・社このみ・大滝秀子・萩野目洋子・天馬鈴若。それに、司会が月亭八光・青山麻理子と、まさに豪華メンバー。踊っては、地元婦人会の方々が半年間掛けて猛練習しての、総踊り。「大」盆踊り大会である。

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▲ ゆかた姿で挨拶に立つ市長
住吉学園は市長・副市長・区長を招待されてもいたが、住吉のゆかたと、神戸タータンの日本手拭いにうちわを添えて、ご用意下さっていた。私もご厚情で市長同様にゆかたを頂戴して舞台に立ち、本当にうれしく友情を感じて、住吉学園と住吉の為に、絶対に微力をつくすと心にきめた。

住吉学園の竹田統理事長は、その挨拶の中で、「開港100年の時、住吉は、だんじりと仮装行列をして祝いました。今回は、住吉の人々、皆が参加して喜び、思い出に残るものにしたい」と語られた。その言葉の通り、住吉の人々は大喜びで、無料の入場券は取り合いに。1日あたり、約4000人、2日で7000人を越える人々が集って、この港まつりを楽しんだ。

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▲ デビューを飾った田岡はるかさん
子供たちやご家族連れに、夏祭りにはお決まりの金魚すくいなどに加え、第2ステージが用意され、ビンゴゲームなど、十分な配慮がなされていた。この第2ステージでは、友人の田岡はるかさんと大滝秀子さんが出演された。特に田岡はるかさんは、デビューの初舞台。ご家族が応援され、推薦人の足立ますみさんが見守る中で、堂々と歌われて、良かった良かったと、拍手。

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▲ 演歌を熱唱する大滝秀子さん
一方、第1ステージの方はといえば、次から次に、大物歌手に合わせての総踊り。大変な盛り上がりだったが、私の横に座っている専務理事の広岡俊司さんは、盛んにステージに向かって、「しゃべるな、歌え、うたえ〜」と叫んでおられた。前日、尺八の出演者がしゃべりすぎて、集った方々が飽き、踊りの輪がつぶれてしまったからだ。「出演者の盆踊りでなく、地元の盆踊りだ」と語る主催者ご自身は、楽しむのも忘れて、心配と心づかいで手一杯だった。

石川正則理事は、主賓席への案内と気配り。岩本とおる理事は、着座せず立ったままで安全な進行を見守っておられた。費用は、総額2億円に近いと聞いた。

後日、いつもお経を上げていただく弘隆寺のご住職に教わった。「住吉学園さんは、本当に良い事をされましたね。盆踊りは古い伝統で、お釈迦様の時代からです。その昔は、お坊さんが踊って皆の長寿と安全を願い、先祖の供養をしていました。それが今に伝わったのです。学園さんは、住吉の人々の健康を祈り、先祖をご供養して下さったのです」。

竹田理事長と私は、「開港200年には、もう我々はいませんね」と話し、笑った。出演者の中村美律子さんが言った。「これは、日本一の盆踊り大会です」。本当に、そうだと思った。主役はステージの人たちではなく、盆踊りの輪を作った、住吉に暮らす皆さんだった。