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2017年 07月 12日 水曜日

初めて見たホッケーだったが、何か嬉しくなるのは何故だろう。たぶんきっと… 若かりし頃のエネルギーが戻ってくるから、かも知れない。

そんな思いを抱いたのは、去る10日のこと。朝は、スリランカから来た学生達が御影クラッセのだんじり広場でスリランカの踊りを披露してくれているのを、拝見。

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実は、日本で初めて、3年前に他界された御影の故 薄井一美さんが始められた運動がある。スリランカの文化を伝えると共に、スリランカの子供たちに勉学の機会を与えたり、そのための里親制度を進める運動だ。今は、長女の芦田和子さんが引き継がれている。その一環として、御影まちづくり協議会会長の高嶋良平氏のお世話で、だんじり広場で7年続けられているのが、スリランカ☆チャリティーイベントである。

会長共々見学したのだが、高嶋会長は甲南大学ホッケー部の後援会長をされており、10時40分から母校の試合。当日は一部と二部の入れ替え戦なので、どうしても行くと仰る。私も御恩ある会長の決意を見て興味が湧き、頼んで同行を許された。

実のところ、ホッケーは今まで観たこともなく、ルールも知らないが、興味はあった。場所は立派な部室が並んでいる六甲アイランド甲南グラウンドで、私の学生時代とは大変な違いだった。

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熱い日差しの中、高嶋会長と私と足立ボランティアで、座って観戦。会長に、いろいろ教えて頂いた。人数は11人で、35分ハーフで戦われ、交代は自由。ボールは硬式の野球ボールくらいの大きさで、プラスティック製のゴール前にある半円形、半径18ヤードのラインがあって、そのラインの外からシュートしなければならない。そこが、サッカーとの違いである。

18ヤードの半円形の中での違反はペナルティーキックのようになる。攻撃側の11人全員に対して、ゴールは4人で守る ─ そんなシーンも見られた。

その日は1部リーグに残れるか2部に落ちるかの戦いで、相手は同志社大学。まず同志社が1点先行。甲南が同点にした時の会長は大喜び! ついに逆転したら、会長も立ち上がって応援。結局、4 - 2で甲南大学が残留を決めた。

ふと気がつくと、会長も私も学生時代に戻って叫んでいた。嬉しかったし、足立ボランティアも必死だった。会長は一言、「これでうまい酒が飲める」と言って、選手や監督、コーチ等30人近くを誘って、食事の予約。試合後は、しゃぶしゃぶの店へ繰り出した。

彼は自腹で、学生の面倒を見ている。こんな粋な財界人も、本当に少なくなった。足立は「ゴールキーパーが可哀そう…あんなにプロテクターとか着けて…」と、まるで母親になっていた。私と会長合わせて146才が、青春に戻った日だった。見に行って、よかった。