毎年恒例の、だんじりの季節。東灘区のそれは、5月3・4日が御影、4・5日が住吉・本山と大別できる。3日の御影のパレードでは、御影クラッセ前に御影の11基のだんじりが揃って、思い思いのパフォーマンスを繰り広げる。「とばせ飛ばせぇ〜!!」「回せ!!回せッ!!」といった掛け声とともに、技を競うのだ。
▲ 当番地区平野の保元会長と保元連合会長父子。
「今年は、みなと開港150周年にあたります。それを合わせて祝い、パレードします」と宣言された。確かに、11基のだんじりの頭には「祝開港150周年」のちょうちんが二つ、ぶら下がっている。
集った約3000人の観衆が一つになって、祭りに酔っている中、ふと気が付くと、前区長の谷口真澄企画調整局長と、屋久課長や中森部長も一緒に、観衆の中にいる。私が何回も来賓席に招いても、手を振って固辞される。約2時間半のパレード終了時にも、谷口さんは立っていた。私は、元区長として見守って下さっているのみならず、それは新しい区長に対する気遣いなのだと、感動した。
続く4日の弓弦羽神社の宮入も晴天に恵まれ、8基が見事な宮入を披露されるのを、前述の保元伸介会長と私に、盛山代議士との三人で、正面から見守った。昨年、宮入に失敗したあるだんじりの総括は、帰って猛省し、皆で今年に懸けた。見事に美しく立派な宮入をした時、総括の奥さんが私に「主人が感極まって、泣いてます」と告げられた。
こうして、人々の友情や、地区の団結 ─ ひいては、地域愛が育っていくのだ。
住吉の5日のパレードには、久元喜造市長が表敬に来られるというので、私は、住吉学園の竹田 統理事長と廣岡俊司専務理事とともに待っていた。市長を案内したのは、その竹田理事長と廣岡専務。住吉10基の1台づつに、市長は、住吉学園が用意された白いリボンと、神戸市長と書かれたちょうちんと団扇を両手で挙げ、心から答礼されていた。私も、横に並んで答礼。
矢田前市長は、ご自宅の玄関にだんじりのカレンダーを貼り、委員会で「東灘区は、5月から始まるのです」と仰る程、はまっておられた。きっと、久元市長も完全にだんじりにはまって、好きになられると確信したのだった。