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2017年 03月 10日 金曜日

さすがに零時半にはダウンして、帰宅させて頂いたのだが、実は… この年になって、夜8時からの、ディスコでのダンスパーティーに参加する羽目になった。

私は忘れていたのだが、今年の正月、お馴染みのお好み焼き店、富士屋で約束していたというのだ。

断れず、足立ボランティアと、40代後半とおぼしき富士家の若夫婦と田路夫婦など大勢づれで、会場の月世界へ向かった。20年前には日頃闊歩していた東門筋を久々に歩いたが、変わっていて驚いた。「山田屋」も「グランドホテル」も、「ムーンライト」に「薔薇と薔薇」も、すべて時の彼方に消えていた。

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三宮の客も女性も、ステージが変わったのだろう、声を掛けてくれる女性もいない。しかし、昔お世話になった「クラブアザミ」等、藤井チェーンは健在で、御見事だと思った。そんな、懐かしい思いをしながら月世界に入ると、そこは逆に昔の姿そのままだった。

ディスコで踊っている客は、60代〜70代。皆、年齢を忘れて踊っている。会場は満杯で、ガンガンと、懐かしい騒音に近い音楽が響く。被り物をした70代の男性や、真っ赤なドレスの女性など、それぞれ自分流のファッションで時を超え、時代を超えてディスコでのダンスに酔っている。見ているうちに、どなたも、昔を懐かしがっているというよりも、今を楽しんでいるのだと分かった。

私も、大昔の大学のダンスパーティーのように、大学生に戻った気分で、踊った。良いではないか。聞くと、各地でディスコが流行しているのだが、やはり客層は60代〜80代だという。

それについて、今更の解説したりする必要はないだろう。踊っている間、大勢の人々の中に孤独な自分がいて、何にも考えず、恥も外聞もなく踊り、雰囲気に酔っていた。月世界のトイレには、昔懐かしいナイトクラブそのままの月世界を借りて下さいという広告があって、皆でもう一度ディスコを復活させようと願った。

皆は、三宮東門筋の月世界で、未明の4時まで、踊りっぱなしだったそうだ。だが、懐かしいという思いはまるで感じず、新しい発見があり、そこで何かが芽生えて来たような、そんな気持ちになったのだった。
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