Skip to main content.

2017年 02月 28日 火曜日

あたり前の事だが、警察官ほど憎まれたり愛されたり、頼りにされる官職はない。しかし、行動の心底に… 地域の人々に対する愛があるのだと、再度思い知らされたのが、東灘地区青少年育成協議会、いわゆる青少協の育成フォーラムでの、東灘警察署の西島恒夫署長の祝辞。

御影小学校で、2月25日、土曜日の10時から行われた同フォーラム。冒頭の挨拶は主催の一人、谷口真澄東灘区長で、しっかりと目的を話された。

写真
次いで祝辞に立たれたのが、西島署長。一言一言噛みしめるように、
「私たち警察官は、いろいろな所で仕事をします。しかし、どの地域に行っても、そこが我が家であり、我が家族であり、その地域の安全と平和を願って仕事をします」

と語られたのには、心打たれた。

聞けば、この西島恒夫署長、この4月で退官されるのだそうだ。彼は、長い警察人としての人生の最後の地に、東灘区を与えられた。私は、彼が区民に、彼の思いに加え、警察人としての心を訴えられたのだ、と思った。署長の時代は、お蔭様で平穏無事で、区民は安心して暮らしていられた。そして今、静かにその任務から外れて行かれるのだ。

大阪府の能勢・豊能両町でつくる豊能郡環境施設組合が起こしたダイオキシン問題の件は、皆さん記憶に新しいのではないだろうか。私はあの時、専門的知識をお持ちの東灘警察署長に、法的な解釈をご教示いただこうと伺った。そこで頂戴した知識は、関西広域連合議会で、この件を議論する基礎となった。ご教示の通り、あの件は不起訴となったが、議会での私の意見は、署長のお陰で群を抜いていた。本当に、ありがたかった。

体格も良く、頭もよく、公平で公明という信念をお持ちの、西島署長。私は、その祝辞に、力一杯の拍手を送ったのだった。