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2017年 02月 10日 金曜日

経験上、まず現場から上げるのが大切で、上からいくと反発されて時間もかかることがある。今回も、下から… じわじわとやるのが一番だと確信したのが、ホームドア、転落防止柵(駅のプラットホームに設置されるドア)の設置だ。

一般財団法人住吉学園が。住吉の人々とJR住吉駅を利用する人々の命と安全を願って設置するよう、お願いする文章をJR西日本に持参されたのだ。

道案内人として、私と住民の安全を願う谷口真澄区が同行。JR西日本側では、課長ら職員4人でご対応下さり、「〜駅のホームの安全性向上にむけて〜」という文書を示されながら、JR西日本と国との協議について説明された。

そこには、まず利用者10万人以上の14駅 ─ 京都・高槻・新大阪・大阪・三ノ宮・神戸・明石・姫路・京橋・鶴橋・天王寺・新今宮・岡山・広島と、転落事象や列車との接触事故が多い駅、西明石を最優先にすると決定されていて、住吉駅は次のステージになると説かれていた。

事は予算だけではなく、ホームの構造にも問題があるという。ホームドアはかなりの重量があるため、設置にあたっては基礎工事が必要で、その設計にも時間がかかるとの説明も受けた。

これに対して、同席の竹田 統理事長や広岡俊司専務理事からは、「住吉駅は、事故が多い。また、学園がかつて、住吉駅が新しくなる時に大変な協力をした」ことが述べられた。区長からは、区民の安全のために加え、六甲アイランドにに人口増の傾向が見られており、乗客数も神戸市内で3番目に多い7万人が利用していることから、先の14駅に併せて検討されるようにと願われた。

私は、地域が熱心な所を優先してほしいと、懇願。さらに、「芦屋駅は住吉駅より遥かに乗客数が少ないのに、なぜ新快速を停めるのか。住吉駅に新快速を停めるべきだ」と指摘した。これについての回答は無かったが、「もっとも」と言った感じだった。

さらに私は摂津本山駅について、地元有力者の方々の熱心なご要望を踏まえて、摂津本山駅に快速を停めるようになれば、阪急岡本駅に特急が停まっていることでもあり、連携ができて乗客数が増加し利便性も高まると、加えて強調した。これについても回答は無かったが、困ったなぁといった感じではあった。

全体的には、和やかでいい会議が持てたが、昭和初期からの鉄道技術者で国鉄技師長だった島秀雄など、ホームドア設置を早くから唱え、それを今の世代に託された先達がおられるJRのことである。事は人命にかかわるだけに、しっかり見極めて、鋭意設置を進めていただきたいと願っている。
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