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2009年 07月 31日 金曜日

朝からもり山氏との勉強会のスケジューリングや関係者への連絡で追われている、その間にもいろいろな陳情が入るなど、多忙を極めている。打ち合わせや第三工区会での調整等あわただしく時が過ぎ、ふと気がつくと午後4時になっていた。

▲環境保健研究所の視察

以下、昨日書けなかったことから、まず一つ。新型インフルエンザの検査をやっている現場、ポートアイランドの港島中町4丁目の地上7階建て、延べ床面積5500平方メートルの神戸市環境保健研究所を訪問した事。。


▲検体の分離作業

▲DNAの照合

疑いのある検体を持ち込まれた時、あらかじめ新型インフルエンザのDNAの設計図をインプットしてある検査機器に照合し、陰性かどうか決める。検体から大切なウィルスを検査するまで余分なものを取り除く作業をし、ウィルスを培養して検査機器にかけるまで、許されない判定ミスを防ぐべく、実に慎重な作業が続けられる。保健研究所は微生物部・食品化学部及び環境化学部に分かれていて、今回の新インフルエンザ禍で活躍したのは微生物部。先月のピーク時は24時間体制で2組が頑張り続けて、結果を出してくださった。


▲その他の事例

かつてのドーナツ異臭事件(平成15年5月18日)、黄色い粉による傷害事件(平成16年5月7日)、志染川魚の大量死事件(平成12年7月)、トクツルタケ中毒(毒キノコ食中毒事件)等、神戸市だけでなく、全国から持ち込まれる原因不明の検体を解明している。

実際の説明は私には難しく、分からないことも多かったが、そこはご迷惑だったかも知れないが、懸命に教えを乞うた。原因不明で運び込まれた市民病院の患者さんの解明に全力を挙げて、救命した事も多くあったという、実に頼もしく大切な機関である。彼らは行政の黒子として、大切な役割を果たしている。議会人として、心からお礼を申し上げたい。

私が「秋に来るであろう第二波インフルエンザについても、大丈夫ですか」と質問したところ「大丈夫です。しかし、全国各地からくる情報を活かす必要があります。できるだけ人員も欲しいですね」と控えめに答えられた。こうしたところこそ、しっかりした予算の用意が必要なのである。