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2016年 11月 25日 金曜日

医師に聞くと、「病院ではバリウムはほとんど使用していないが、検査機関は、検査の精度を上げるためにバリウムになるのと、人材と費用のこともある」というような説明をいただいた。分かるにはよく分かるが、私のような人だって、何人かはいるだろう… というのは、バリウム便秘について。先日、予防医学協会は「世界一のシステムだ」と書いたが、実は、困ったことになったのだ。

予防医学協会での胃の検査でバリウムを飲んだのが、11月15日。看護師さんに便秘気味だと告げると、赤い色の下剤をまず2錠、それで出なかったら3錠と、計5錠頂いた。よく水分を取って下さいと教わって、2錠をたっぷりの水で飲んだ。そのお蔭で、当日には白い立派な彫刻作品のようなのが出て、安心していた。

ところが、それから4日間も便通がなかった。5日目の11月19日に激しい便通感をもよおして、便座に座ること30分。それでも、出ない。苦しさのあまり、肛門に指を入れて固まった便を指で取り出すと、真っ白。「しまった…バリウムがまだ残っていたのか」と、すぐ信頼するドクターに相談すると、「下剤を飲んで、水をたっぷり」との指示。しかしそれではもうダメだと、足立ますみボランティアの判断で、夜8時、六甲アイランドの救急に駆け込んだ。

激痛を堪えながら、待つこと30分。やっと医師の指示でCTを撮られたところ、バリウムがかなり残っていた。「まず指で取り出して、浣腸して、それで出なかったら手術だ」と告げられた。医師に、「明日1時には、葬儀委員長として弔辞を捧げなければならない。なんとかして欲しい」と訴えたが、「やってみなければ、分からない」と仰る。にべもないが、まったくその通りだ。

梅野看護師が本当に頑張って、指を入れてできるだけ出して下さった。もろいコンクリートのようにぼろぼろと出て、「硬いところは取ったから、頑張ってきばってみたら」と言われて、トイレへ。ちょうど冷水機があったので、ガブガブ飲んでから、便座に座って頑張った。思い切りきばった。両手を握ってウ〜ン……出た!! その大きさに、助かったと確信し、梅野看護師と冷水機に感謝した。

今回のこの責任の九割は、私にある。バリウムの便が出たと思った、その判断の誤りだ。予防医学協会の看護師は、しっかりと役目を果たして下さっていたが、「普通の色の便が出るまで、確かめて下さい」とは言わなかった。そんな事は当たり前なのだとしたら、私のミスかもしれないのだから。

もう一つには、便秘症が災いした。3日位は普通と思い込んでしまったのだ。だが、検査機関だから仕方がないようなものの、と思いつつ「高齢者は胃カメラを選択できないのだろうか」と、真剣に思うのだ。医師も、「バリウムは、固まる」と言っている。調べると、バリウム検査でのレントゲン被曝増加を問題視する向きもあるらしい。ここは、ご一考いただけたらと思うのである。