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2016年 09月 21日 水曜日

今回のメンバーは、正副委員長を含めていい議員が揃っている。局長も「議会の後押しがあれば」と、議会への配慮ものぞかせている。そんな、前向きに希望の持てる手応えを感じたのが… 9月21日に開かれた「経済港湾委員会」だ。

みなと総局の審議で、私は、神戸港発、または神戸港を基点とした「瀬戸内クルーズ」の可能性について聞いてみた。

以前に当局から受けていた説明では、

  1. 瀬戸内海は、海苔の養殖や魚の養殖場がたくさんある上に、大橋や瀬戸内法など、規制もたくさんあること。

  2. 外国籍船では、比較的高価になる水先案内人等が理由であって、経済的に安定しない。

  3. クルーズ専用でやる船や船会社が見当たらない。

  4. すでにやっている

等の理由で、大変難しいとのことだった。

私は、本当にそうなのか、ずっとひっかかっていた。クルーズの内容についても常任委員会で尋ねてみたかったので、
「以前のレクチャーでは否定的だったが、他の大阪、岡山、広島、北九州が大々的にやるようになると、瀬戸内海の入口である神戸としては無念なことだ。何か見解はないか?」
と尋ねた。吉井局長は、
「いろいろあるが、努力してみる価値はある。検討するのは、必要なことだと考えている」
と前向きな答弁をしてくれた。

加えて、よく調べておられる高岸議員が「可能性があるなら、外国船の二隻ではないか」とたたみかけると、局長も「その通りです」と答えた。ずっと以前から瀬戸内クルーズの推進論者で、よく研究しておられる岩田議員の「瀬戸内クルーズをやるとするなら、客船が必要だ。造船もいいが、中古船を利用してはどうか」という提案には、局長も「よく研究します」と答えていた。

松本のり子議員からは、「瀬戸内クルーズの魅力について、もっとPRしてはどうか」という提案があった。局長も「よくPRに勤めます」と答えるなど、いずれも前向きな発言だった。

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私は、「絶対に実現して下さいと主張しているのではない。当局と議会で、可能性について共に研究・学習しよう。それが、神戸港を抱く神戸のありようではないかと思っている」と発言した。

司馬遼太郎の茶の花の沖の一節に、「訳しり物しりには進歩はない」というのがある。つまり、初めからダメと考えず、一度は考えてみてはどうか、ということだ。今回私は、当局から資料が出て来た後で、与野党共に研究してはどうか、と申し上げたのだ。

みなと総局は、空港問題、開港150周年と、局の中でも最多忙。重要な時期でもあるので、申し訳ないとも思うが、例えゆっくりであっても、当局と議会が共に歩む、その第一歩となるよう願っている。

参考資料 瀬戸内クルーズ実施数





平成26年平成27年平成28年平成29年*
外国船籍71079
日本船籍2223241
合計29333110

*平成29年は8月末時点の予定

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