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2016年 09月 23日 金曜日

私は、日本と韓国は、親戚づきあいをするべきであると常々、主張している。だから、その親睦には… 間をさいて、催事があれば参加してきている。

去る9月19日に神戸文化大ホールで開催された、韓国民団兵庫県本部の創立70周年記念大会にも、列席した。

私に加え、前回行った「ザ・テノール真実の物語」を甲南大学で公演をする件で、総領事の方から、足立ボランティアにも是非来てくださいとのことで、式典と、夜のレセプションにも、足立ボランティアともども招待状を頂戴した。

式典は、婦人部のアリラン等のコーラスと子供達の韓国の伝統太鼓で始まった。次いで、在日本大韓民国民団兵庫県地方本部の李 圭燮団長が挨拶に立たれ、厳しかった70年を振り返って語られた。
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「自分は、日本生まれの韓国人であるだけに、韓国と日本の間で翻弄されて来た。祖国は、解散の喜びと統一国家を望む民族の想いとは逆に、冷戦の犠牲を強いられて、今も尚、韓国民団は南北対立の場に置かれている。この間、在日同胞60万人を守り育て上げて下さった、民団の諸先輩に感謝すると共に、私ども韓国民団を理解し、支援して下さったかけがえのない日本の友人の皆様に、改めて感謝いたします」と述べられた。

いい挨拶だった。私は50年前、民族が引きちぎられた38度線、板門店を学生代表として訪問した。その時、いつかこのラインが消えるようにと願ったのだが、今だに対立は続いている。
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しかし、この民族はたくましく立ち上がった。国際的に援助を受けた国の中で、援助する立場の国となり、リオオリンピックでも、金9・銀3・銅9と活躍していた。私は、明るく父母を敬う儒教の国だということもあって、尊敬している。

経済的には、GNPは日本の関西と同じ位で、日本には遠く及ばないが、統一されると軍事的にも強大となり、国際的な発言力でも日本を凌ぐことにだって、なり得ると思われるほど、将来性のある民族である。

レセプションで、日韓友好神戸市会議員連盟の吉田謙治議員が述べた「人権は守るものと思っていたが、在日韓国の人々は、人格を獲得せねばならない立場である。私達は多文化を認める必要がある」…というくだりが、印象に残る。実に良いスピーチだった。道程は遠いが、次の、10年後の80周年を目指したい。