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2016年 09月 20日 火曜日

スイスやカナダのバンク―バーのように、町中に緑と花があふれている中で生活すれば、人々の価値観が変わって… 何を大切にするかも変わってくると思う。お金や地位ではなく、正しい価値観 ─ 愛に溢れ、それが人々の絆の基となって、人格の豊かな人々が敬愛される社会。もちろん、政治も変わってくるだろう。

かつて、兵庫高校に行く道中にあるお宅の庭木から香る金木犀の香りが楽しみで、何回も行ったり来たりしたことがあった。

小学校の頃には、ビワの木を育てて楽しみにしていたが、占い師が「ビワは、病人の苦しむ声を楽しむ」といって、母親の病気の原因にされてしまい、3年目のビワを切られた。私はそれ以来、占い師を信用しない。

今、私は東灘区森南町1丁目のマンションの10階に住んでいる。西向きで、西日はきついが、六甲山と瀬戸内海が望める。時々、3坪位のベランダで食事をするが、実に気持ちがいい。

ホームセンターで買ってきた花や植木鉢に、毎朝水をやって育てている。中には、流行のリボベジよろしく、冷蔵庫でしおれていたネギを植えたりもする。元気になって伸びて、時々料理の役にも立っている。

季節季節で、様々な植物を植えては楽しみにしているが、中でも、心待ちなのが、金木犀。伸びてくれたので、今年こそ、あの甘酸っぱい香りを嗅げるだろう。

私はとにかく、緑、花が好きだ。あれこれ思いながら、今、このブログを御影中学校の運動会場で書いているのも、中学時代の金木犀を思い出したからだ。実は、緑化の度合いと人々の幸福については、研究結果もあるのだ。いつだったか、転入者へのアンケートに「緑が少ない」との回答もあった。金木犀の香りに、この子供達が社会に巣立った先の時代には、世界から戦争や差別が無くなっていて欲しい…と、この筆には、大それた願いを込めてみたのだった。
写真 ベランダで