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2016年 09月 13日 火曜日

「この知事から政治的な駆け引きは感じられず、よかった」と思ったのは… 関西広域連合の、第15回産業環境常任委員会。

大阪府議会の委員会室で、去る9月10日に開かれたその委員会で、私は、豊能郡環境施設組合がダイオキシン類を含む汚染物を、無断で神戸市西区の産業廃棄物最終処分場に埋め立てた問題について、厳しく質した。

答弁者は滋賀県知事の三日月知事で、気の毒ではあったが、致し方ない。私は、質問を
①この度の問題は、明らかに事件である。しかも、確信犯と思われる。公の立場の方々が、2年半以上、一般廃棄物として処理をしようとして、各地で拒絶された物を、今度は産業廃棄物と名称を変えて処理したことは、手続き上疑問がある。また、処理に係る金額9,650万円が、廃棄物処理に関する許可等が無い会社にわたっていることについて、問題解明のためにも、刑事告発を行ってはどうか。
②今回の件は、立場上、大阪府に管理監督責任があるが、その責任を十分に果たしていないのではないか。
③今後、再発防止のために、関西広域連合としては、人口2万〜3万の自治体における一般廃棄物処理では、十分な能力と人材があるとは限らず、困難な案件や、処理能力を超える問題に直面した自治体の訴えについて、広域なスケールメリットを持つ関西広域連合が協力して処置する必要があるのではないか
の主要3点に絞った。
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これに対して、担当の三日月知事は、「今回の件は、一般廃棄物の委託基準の違反に当たると思われる。従って、処理を行った当該組合に猛省を促したい。刑事告発については、今後よく研究する」と答弁され、②については、「都道府県は市町村の責務が十分に果たされるよう、技術的助言に務める必要がある」と、暗に大阪府の更なる指導を求めた。③の、広域な立場で小さな自治体を助けることに対しては、「この件が原因ではなく、法律を変える必要がある場合もあり、国との協議を重ねて、前向きに検討して行くので、もう少し時間が欲しい」と、誠意ある答弁が得られた。
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私は、今後を見守りたいと願って質問を終えたが、忘れることなく、継続的に推移を見続けるつもりである。