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2016年 09月 09日 金曜日

その施設の正面に飾られている、ポートピア81に使われた2千年前のセコイアの大輪を見て、深謀遠慮ということをつくづく思ったのは… 外郭団体に関する特別委員会の実地視察で神戸市立森林植物園に行った、9月6日のこと。
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普通、視察を受け入れるのはいやなものだが、今回はまったく違い、局長、園長をはじめ、沢山の職員の方々が出迎えて下さった。

東野園長が、「3つの特色を活かして、多くの人々に来て頂くよう頑張っています」と力一杯の説明をして下さる。それは、

  1. 市民の花である、紫陽花。約350品種5万本の紫陽花は、日本でも有数である。

  2. 国内、海外の樹木1,200種で森林を形づくる、国内最大級の樹木植物園

  3. キノコ展等のイベントを組んで、常に新鮮さを出して、注目を集める。


今回は特に、県立御影高等学校環境科学部生物班の応援を得て、素晴らしい展示会をしていた。

こうして、この不便な地で、年間約23万人を集めているが、これをもっと増やそうと努力を重ねておられるのである。

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説明をうかがいながら、隣の親切な2人の女性職員に「園長がいいね」と話しかけると、「園長は張り切っているのです」という返事が返ってきた。私は、私達のような議員団を心から歓迎し、少しでも自分達の活動を理解してもらおうとするその職業意識に、心を打たれた。

ふと、昔、王子動物園に亀井一成という、多くの人々を集めて下さった有名人がいたことを思い出した。意欲と誠意が感じられた東野園長にも、そうなって欲しい。私が話したにこやかな女性は、副園長だと知った。北海道で樹木医をやっておられた方で、つまり、ヘッドハンティングをしているのだ。神戸森林植物園をこよなく愛しておられると分かる。いいことだ。

外郭団体だから出来るこの森林一家は、本当に団結して、変化をもたらそうとしている。来て良かった。私は、若い議員に言った。
「この植物園で100万円の予算を削ったら、血の滲むような努力がいる。むしろ、予算を増やすべきだ」
と。
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春夏秋冬に合わせて行事を打ち続ける森林一家に、拍手と応援をしようと思う。若い議員にも理解してもらえたかは分からないが、うなずいていた。今は、分からなくてもいい。いつか、議会がチェック機能だけでなく、応援団にもなることを。そしてそれが、結果的に市民のためになると、分かってくれるだろう。

いい勉強になった。秋の紅葉のライトアップ行事には、必ず行くと決めた。皆さんにも、是非行っていただきたいと願っている。

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▲ 資料画像 紅葉の森林植物園 2006年11月撮影