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2016年 08月 29日 月曜日

ヘタをすれば、もっと大きな事故になっていたかも知れない ─ そう思うと背筋が寒くなるのは… マンホールでの、事故。御影にお住まいの大切な方、Aさんと私の事務所で会う約束をしていたのが、去る8月26日の朝10時。

待っていた私のところへAさんが来られたのは、その10分前。なんと、事務所への歩道で御母堂様が事故に遭われたとのこと。「座り込んでいるので、事務所には後程来ます」と仰るAさんとともに、30mほど西へ行ってみると、P店の前の電柱に、御母堂様が寄りかかっておられた。

横にいた、ツナギを着ている工事関係者とおぼしき40代の男性が、「マンホールにお母さんがすっぽりと落ち込んでいた」と私に説明。「すぐに引き上げ、近所の医院に連れて行ったので、大丈夫です」と言う。

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「それはご親切に」とお礼した上で、詳しく話しを伺うと、「市から頼まれた下水の掃除のため、マンホールのフタを開けたままにしていたところに落ちた」と説明された。私が、「それは、いかん。まず、なぜ警察に届けないのか」と聞くと、「警察に言うんですか?」と言う。隣りの御母堂様は「いいよ、いいよ」と仰るが、いいどころではない。立っていられない程、痛がっておられるのだ。

私は、御母堂様の人柄を良く存じ上げている。謙虚で、恥ずかしがり屋さんで、何でも自分が悪いと思いがちな方。毎朝お一人で、バレンタイン広場や周辺を掃除して下さり、皆から「御影のお母さん」と親しまれている方なのだ。

マンホールから引き上げたのは、顔見知りの親切な女性で、「救急車を呼びましょうか?」と尋ねても、御母堂様は、「いいよ、いいよ近所の病院で」と仰ったそうだ。公共事業と聞いて、私は、私の責任でもある、と感じた。警察に届けず、市にも届けず … もしかしたら、後から手続きをしようと思ったのかもしれないが…。さらに話をよく聞くと、東水環境センターの仕事だったらしい。

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今、私が怒っているのは、事故処理のされようだ。痛くて座り込む御母堂様を見て、周りの人々が「今からでも救急車を呼ぶべきだ」と、救急車を呼んだ。結果、甲南病院に搬送されて、2週間の入院となった。その頃になってやっと、警察が来た。6人ほどの警察官に加え、市関係者も8人、来て下さった。

ここで残念なのは、東水環境センターだ。一体、業者にどんな指導をしていたのだろうか。私が所長に電話を入れても、「課長と担当を行かせています」と答え、「自分がすぐに行きます」とは言わなかった。きっと、御影の方々は怒るだろう。これが自分の地元だったら、飛んで行くに違いない。

マンホールの所在は私有地内だが、その所有者には断らずに開けている。ガードマンはつけず、社員が二人来ても、見張り役はおらず、コーンも柵も設置せずに、開けたままで放置しているなど、完全に、マニュアル無視である。

聞けば、土地の所有者の方が、営業用のコーンを使って入らないように閉じておられたので、安全だと判断したようだ。しかしそれはマンホールより内側で、歩道とマンホールが接しており、危険な状態だった上、営業が始まればそのコーンは当然取り除かれる。ゆえに、より注意をはらうべきだった。

会社の上司だという方がやって来たが、東水環境センターの所長は、頭を下げっぱなし。気の毒には思ったが、もっと気の毒なのは、怪我をされた御母堂様だ。この件だけは、絶対に業者や保険業者に任せず、水環境センターが誠意を持って対応して頂きたい。さもなければ、怒るのは私だけではなく、御影地区全体だと、そう思ってほしい。