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2016年 07月 26日 火曜日

市民を守る立場の環境局長なのだから、刑事告発が難しいのなら、せめて神戸市民を守るため… 相手側の誠意と、然るべき対策を要求するのがスジだろう。そう考えるのは、西区神出町の最終処分地に埋められたと判明したダイオキシンのことだ。

大阪府能勢町の豊能郡観光施設組合が、神戸市をだましての愚行。国内最悪となる高濃度のダイオキシン類を排出して汚染を引き起こしたあの、豊能郡美化センターの汚染焼却灰が、神戸市の許可を得ないままに埋め立て処分されたのだ。

第一報を得た時、私はすぐに神戸市の環境局長や親しい議員に電話を入れ、刑事告発するべきだと主張した。役所が神戸市をだました、完全なる確信犯である。これが民間人であれば、すぐ刑事事件となり、営業停止の上に全国に知らしめられる。

だが、滋賀県髙島市が六甲アイランド南のフェニックスに投棄した時も、結局は「申し訳ありません」で終わった。

偶然にも、平成26年6月28日の関西広域連合議会において、私は、「役所が罪を犯しても不問になる悪例を残した」と指摘していた。勿論、その後滋賀県も髙島市も、県民・市民が第三者委員会を立ち上げて、本心から二度とこのようなことがないようして下さったのであり、私はそれに敬意を表してはいる。だが、今回は初っ端から「何が悪い」と開き直りだ。

今般、久元市長の激怒に押されてようやく、来月撤去となったのだが、果たして、それでいいのか。住民に危害を与えるような飛散は無かったのかといった調査は、しないのか。風評被害が出たら、どうしてくれるのか。そして何より、役所がもとに戻せば終わりのやり方をして、それで民間人に示しがつくのか、だ。

前環境局長は、滋賀県をかばっていたようにも見えた。今回、環境局長は「刑事告発は出来ない」と私に答えていたが、役人同志でかばいあうのは控えて欲しい。

以上は、ずっと心にひっかかっていた「トゲ」だ。二度あることが三度あっては、ならない。

【参考】
問題の経緯 https://goo.gl/24BK70
ダイオキシン https://goo.gl/RdkGE4