長田の兵庫韓国文化教育院5階ホールで、去る7月9日に催された同講演のテーマは、「韓半島情勢とこれからの韓日関係」と、私が関心を抱くところである。
呉先生はこの講演で、
「北朝鮮については、アメリカ、日本、韓国で対峙するべきである。日本が理解するべきは、朝鮮半島は中国大陸と陸続きで、文化的にも政治的にも中国の強い影響をながらく受けてきたこともあり、隣国としてうまくつきあって行かねばならない宿命であることを、日本もアメリカも認識するべきである。しかし、世界では、強国が他国を分断してきた歴史がある」
と指摘された。同感であった。そして、
「日本と韓国は、イギリスとアメリカ、ドイツとフランスのように、親戚付き合いをするべきだ」
としめくくられた。
私も最後に、別件でスピーチの場を頂戴したので、大いに賛意を表した。
「韓民族は、大国による38度線で分断された。しかし、その原因に日本も関係しているのは、不幸なことである。私はアメリカで少し学んでいたが、白人は、自分たちが世界で一番優秀で、正義だと思っている節がある。日本と韓国は対抗するのではなく、団結することがお互いの利益につながる。その為には、民間同志の絆が大切である。例えば…」
として、8月4日に甲南大学で行われる映画「ザ・テノール 真実の物語」の無料映画鑑賞と講演を紹介申し上げ、大きな拍手をいただいた。
玄界灘・日本海を挟んだ両国の未来は、一つひとつの小さな絆の積み重ねあってこそ、豊かに輝くのだろう ─ そう信じて、日々、一歩づつ踏み出して行きたいと思う。
7月19日追記 お陰様で、予約満席となりました。
* 無料映画鑑賞と講演は無料ですが、整理券が必要です。詳しくは、安井事務所 電話 078-842-3020 までお問い合わせください。