冒頭「協定締結まで、真摯に話を進めましょう」と私から提案して始まった会合では、先ず、六甲砂防事務所から、今回の資材・土砂運搬ルートの決定に至るまでの経緯が説明され、次いで、住民側代表が要望事項を説明し、意見が交換された。
この会合では、工事に伴って地すべりが発生した場合 ─ 特にマンションの裏側での発生が問題。国交省は損害補償の押印はしないものの、国交省職員や神戸市職員が立ち会った席で話している以上、施工業者である臨海興業との契約は国交省や神戸市が認めているので、臨海興業との約束事は国交省によって実質的に保証される事になる。
六甲砂防は住民の為を思ってやっているつもりでおられるのだろうが、私にはどこか「自分たちのやっていることは正しいので任せておいてくれ」というような思い上がった雰囲気が感じられた。丁寧に話し合い、説明しようという姿勢に欠けているとの印象を受けたのだ。しかし、いずれにせよ住民側にとっては前進が見られた会合となった。