議員各自が、例えば医療産業についてはA議員、みなとについてはB議員というように、あらかじめ割り当てで、担当を決めていた。、私は、自ら希望して水素産業についてを担当した。
事前に勉強して、益々その重要性を確認した水素だが、自ら選択したのは、久元市長が「将来のエネルギー源として、20年〜30年以内に石油から水素エネルギーに転化する」として、川崎重工業と組んで世界に先駆け、水素エネルギー利用技術開発事業を推進し、水素ステーションの整備などに積極的に取り組もうとしていて、それに私も賛同しているからだ。
▲ 原子力からの完全脱却を強調
説明してくださった担当官は、日本の福島の原子力発電所の件を例に取り、原子力からの完全脱却を強調した。私も同感であったし、ドイツの、エネルギーを生むコストが高くても、地球環境に貢献する国家として、それを乗り越えようという国民性にも感動した。そこで、私は…
- 日本の燃料電池自動車の導入目標は、2030年でガソリン車を追い抜くとしているが、ドイツのロードマップを教えて欲しい。又、日本では、例えばトヨタのMIRAIが1,100万円であるが、政府から補助金が200万円出る、水素ステーションについては建設費の50%が補助される。これらについて、ドイツではどうか。
- 水素エネルギーのコストを、どのように考えているのか。
- 余剰電力の利用については、どのようにしているのか。
- 神戸には、世界に誇る川崎重工業という大企業があり、その会社は水素の製造・輸送・貯蓄及び利用全般について研究開発を行っており、将来、人類に役立って行こうとしている。特に、世界初の液化水素運搬船の建造に注目すべきであると思うのだが、これらについて、神戸市と一緒に水素エネルギーというくくりの中で、水素エネルギー開発都市として提携し、御市と共に、世界の都市に呼び掛けてはどうか
と、4つの質問をした。
これらの質問の深意には、説明する担当官が話しの中で、「風力発電に対しては素晴らしい開発をして、完成品に近いが、水素についてはこれからで、日本より3歩位先を行っている程度だ。例えば補助金制度も丁度昨日国会で決議された」と語られたのが下敷きになっている。補助金は一台につき30万円程度であるとも語ってくださった。
いろいろなやり取りがあったものの、詳しくは、改めてレポートしたい。提携については大変前向きで、エネルギー関連の本部に必ず報告し、検討すると回答してくださった。成就すれば、日独で初めての水素エネルギー開発協定が結ばれると、期待を抱いたのだった。
▲ 先頃来神されていた、初代ハンブルグ桜の女王を囲んで。灘の酒のPRも、怠りなく…