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2016年 05月 03日 火曜日

「我々の仲間は、本当に心配していた。処分できないので、仕事を受けられない会社、加えてダンプ屋さんが心配して仕事が止まると相談に来たこともあった。まさに脳血栓が起きる寸前だった」と… しみじみと語られたのは、道路舗装でご活躍のT社長。去る4月19日に当ブログで紹介した、東北地方の高速道路復旧工事をめぐる「切実な要望に、行政のプロは…」の件だ。

大手10社が、今年2月29日から12月15日まで指名停止された。これに伴って、神戸市も18ヶ月間、停止した。

ところが、その影響で、神戸市の道路改良の仕事している方々からアスファルト・コンクリート・AS殻を受け入れるプラントがほとんど無くなり、再資源化できない上に処理ができず、「このままでは脳血栓が起きるから、早く手を打って欲しい」という悲痛な訴えが出たのである。

自民党控室で、私が立ち合いのもと、当局に要望書が届けられたと書いたが、それを受けて、当局は素早く反応してくれた。

かくて、4月27日。まず、要望者の代表T氏に説明した後、方針が発表された。

方針は、「処理施設の指定停止の解除に伴うものである」との説明の後に「建設副産物搬入施設市内搬出先一覧表の一部変更について」と、題された資料として出された。そこには、指定停止を解除する施設大手4社の社名と住所が明記され、なんと、指定停止の解除日が「28年5月1日から」となっていたのである。

添えられたその理由には「今後、市民生活の安全面や環境面への影響、一部の搬出先施設の周辺の道路交通への影響、及び建設リサイクルの推進への影響等、様々な面で悪影響が発生し、今年度工事の本格着手に伴い影響が急速に拡大することが懸念されるため」となっていた。

当局は、本当によくやって…頑張って下さった。今回、Tさんは自社のこともさることながら、業界の皆のために頑張られた。コレステロールがたまる一方だった体質は、脳血栓の発症前に改められたのである。
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