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2016年 04月 16日 土曜日

改めて、タイトルに記したこの国の宿命を思うのは、今も続く熊本の震災の最初の報に接してからのこと。恐らく… 皆さんの中にも、そんな気持ちでおられる方が少なくないのではないだろうか。

熊本で震度7の大地震が発生した15日の夜、ある会合で同席していた西区選出の山下議員のスマートフォンに、何回も情報が入ってきて、役に立たないガラパゴス携帯電話を持つ私にも、知らせて下さった。

私はまじまじと、20年前の阪神淡路大震災を思い出した。そして、神戸の経験が生かされているだろうかと、大変気になった。

  1. 死亡者及び負傷者の数

  2. 救助活動の状況

  3. 避難所と救援物資の確保

  4. 火災への消火・対応と電気の確保

  5. 地下水と液状化の問題

  6. アスベストの問題


等など、いろいろな事が頭に浮かんだのだ。

1と2は頻繁に報じられているが、他はほとんど報道されず、どの局も、同じような報道が続いている。実は、今回の地震の特色は、本当は前震だったという本震以降、大きな余震が続いていることだ。これは、恐ろしい。と、いうのも、かつて視察に行ったニュージーランドのクライストチャーチ市では、初震で建物の基礎を破壊され、余震で倒れた建物がほとんどだったと聞かされたからだ。

熊本市は、じわじわと壊されている。今こそ、全国の人々が救援すべきであると思った。実は今、私は人と防災未来センターのボランティア活動の最中。この話題でもちきりのこのセンターからも、研究員が2人、すぐ現地に向かい、既に調査を開始している。

神戸市民と行政が予想もしておらず、まさかと思っていた20年前あの震災。私が知りたいのは、熊本市民と行政はどうだったのか、だ。もちろん、阪神淡路大震災はもとより、東北大震災の記憶も新しいだけに、まったく無防備ではなかったと思っているが、第一報を受けた時には、山下議員も私も「熊本にきたか」が第一声だった。私たちは、絶対に起きると言われている東南海大地震がいつくるかと常に心配しているだけに、まさか先に熊本とは、思いもよらなかったのだ。確実に着実に東南海大地震は近づいているのだと、体が凍り付いた。いよいよ、備えねば…。
写真
▲ 人と防災未来センターで、ボランティア活動中に