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2016年 03月 22日 火曜日

私ももちろん期待と願いをかけており、心中拍手をしていたのは、市役所でも単車乗り、ライダーで知られる… 吉井局長が答弁に立った、今日の産業港湾委員会のこと。

神戸空港が関西国際と大阪(伊丹)との「関西3空港」の一体運営を進めるため、運営権の売却に伴う神戸空港の評価に関する調査費として、まず2億円を計上しているのだが、さらに今日は、今回の平成28年度神戸市予算において6千万円を追加計上しようとしていることに、焦点があたった。

野党の議員が、「すでに4月1日からスタートする関西エアポート株式会社は、神戸空港は必要がないと思っているのではないか。3空港一体運営は非常に厳しい状況になっているのではないか」と質したのに対し、当局は「神戸空港については、関心があると聞いている」と答弁。さらに野党が「コンセッションの結果、関西エアポート株式会社以外の民間に売却することになる可能性もある。それでいいのか」と質すと、当局は、「あくまで関西3空港1体が目標であって、単に神戸だけでなく、一体運営に入ることによって、関西全体の浮上に役に立ちたいと思っている。従って、コンセッションの方針は3空港一体運営である」と答弁した。

野党は「かりに関西エアポート株式会社の構成会社のオリックスの子会社が買収することになれば、いつでも切り捨てられる結果になれば大変だと思う」と意見されたのだが、対する当局は「あくまで3空港一体運営でいきます」と答弁。

別の野党議員から「今度の6千万円の中身はどうなのか。6千万円の合理性を追求する」とされると、局長は「実はコンセッションで、地方空港としては、はじめてのケースであるが、現在の相場としては、そんなものかな、と思っている。スタッフも弁護士をはじめ、かなりいることでもあるし」と答えた。

質問者が質したのは、今後、全国の空港が民営化されるにつれて、このコンサルタント料がそんなにかかるものか問題になるのでは、との思いからだ。情報公開の件については、「出来るだけの情報公開をして参ります」と応じていた。

私は、約1時間のやり取りを聞いていて、楽しかった。吉井局長が「実は」と言いながら、「私の本音は」という感じで、同意を示しながら最後は同じことを答弁するあたりは、なかなかしたたかで、しかも悪い感じがしない。野党の質問も分かるが、これは、神戸空港が通らねばならない茨の道なのだ。出来るだけ痛みのないよう、総力を結集させるのである。

私も、微力を投入しながら、この冷静で頼もしいライダー局長の活躍を、見守りたいと思った。
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▲ 委員会で、野党議員と局長のやりとりに、メモをとりながら